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2018年6月16日土曜日

祝!論文発表!

我々の論文が2本,出版されました!

M. Okanishi, A. Sentoku, A. Martynov, T. Fujita (2018). A new cryptic species of Asteronyx Müller and Troschel, 1842 (Echinodermata: Ophiuroidea), based on molecular phylogeny and morphology, from off Pacific Coast of Japan. Zoologischer Anzeiger 274,14–33.

本研究は日本の深海に生息するキヌガサモヅル(Asteronyx loveni)のDNA解析を行い,その中に新種を発見したという内容です.
本種は世界的な分布域を持つ種と言われていますが,今回の結果から,実際には複数種が含まれている可能性が示唆されました.
今後は,世界中のキヌガサモヅルの標本を解析することで,
本種の正確な分布域を把握したいと思っています.
キヌガサモヅル(Asteronyx loveni

本研究で私は,分子実験,図表の作成などを分担しました.
モズルデビューです.
アカテヅルモヅル@海響館

また
すでにオンラインではパブリッシュされていましたが
以下の我々の論文がLETHAIA 51, 102-111 (2018) に掲載されました.

A. Sentoku, Y. Tokuda, Y. Ezaki, and G. E. Webb (2018) Modes of regeneration and adaptation to soft-bottom substrates of the free-living solitary scleractinian Deltocyathoides orientalis. Lethaia (DOI: 10.1111/let.12228)
こちらは水深100~300mくらいに暮らすタマサンゴの
再生様式を観察した研究になっています!

2018年1月3日水曜日

科学雑誌milsil「サンゴの知られざる世界」

我々の研究成果を国立科学博物館の
科学雑誌milsilの「サンゴの知られざる世界」
という特集号に書かせていただきました。
2018年が国際サンゴ礁年ということでもあり、
その年頭の特集として、
分類や進化、生態、そして、
人とのかかわり等という切り口から、
この奥深きサンゴの世界について紹介しています。

我々の記事は15-16ページに掲載されております!
千徳明日香・徳田悠希.海底に潜るイシサンゴ.
milsil「ミルシル」Vol.11 (1), 15-16.(2018)

『milsil』は2008年1月に創刊された
国立科学博物館の科学雑誌で、
広く全国の博物館、会員に配布されており、
一部はミュージアムショップ等で
販売されています(隔月刊・定価400円)。
科学の好きなファミリー層が主なターゲットとなっており、
一般の方でも読みやすい記事になっています。
以下のリンク先で少しだけサンプルが読めます 。


2017年9月30日土曜日

祝!日本地質学会ポスター賞

とても忙しく過ごした日本滞在ですが

2017年9月16日~18日に開催された
日本地質学会第124年学術大会(2017年愛媛大会)にて
優秀ポスター賞を受賞しました。
内在性単体イシサンゴの軟底質への適応戦略 

千徳明日香(Univ. Queensland)・徳田悠希(鳥取環境大学・環境)・江﨑洋一(大阪市立大学大学院・理)・Gregory E. WEBB(Univ. Queensland) 

以下2本の論文の内容をまとめた発表を行いました。
〔1〕A. Sentoku, Y. Tokuda, and Y. Ezaki (2016) Burrowing hard corals occurring on the sea floor since 80 million years ago.Scientific Reports 6, 24355. doi:10.1038/srep24355 
〔2〕A. Sentoku, Y. Tokuda, Y. Ezaki, and G. E. Webb. (2017) Modes of regeneration and adaptation to soft-bottom substrates of the free-living solitary scleractinian Deltocyathoides orientalis. Lethaia (in press). doi:10.1111/let.12228 

学会会場ではたくさんの質問を受け、活発な議論を行うことができました。
会場で声をかけてくださった多くの方に心よりお礼申し上げます。

千徳明日香

2017年7月7日金曜日

祝!論文発表!

我々の論文が発表されました

Modes of regeneration and adaptation to soft-bottom substrates of the free-living solitary scleractinian Deltocyathoides orientalis

Asuka Sentoku, Yuki Tokuda, Yoichi Ezaki, Gregory E. Webb

本論文は
沖合の軟底質上に暮らす自由生活性単体サンゴの
生存戦略や対捕食者戦略に関しての論文です

ざっくり要約すると

タマサンゴという潜って暮らすサンゴを
水槽で飼育していたら,
同じ水槽にいたヤドカリに襲われ,
バラバラになってしまいました
その断片個体を大事に2年間飼育したところ,
元の個体の約60%と10%となったかけらから
新たな個体がそれぞれ再生しました

このようなタマサンゴの
再生様式を1000個以上の骨格観察の結果と
合わせて議論しています
議論では骨格修復様式を絶滅種で
ある四放サンゴなどとも比較しています

タマサンゴの修復では潜るための機能形態である
コステや軟体部をそのまま再利用しており
断片化した状態でも潜行を行います

このような再生様式は,
軟底質中への潜行行動の早期再開や,
軟底質上での安定的な生活姿勢を維持するために重要です

以上のことから,
軟底質上で生息するタマサンゴの
高い修復能力や行動様式は,
捕食圧の高い沖合砂泥底の環境に
適応した結果と考えています

この内容を含んだ発表を
9月の動物学会のシンポジウムで発表します
興味のある方はぜひお越しください。

2017年9月22日(富山県)日本動物学会シンポジウム
「(数ミリ以下の動物学Ⅵ)小さな動物たちの多様な生き様」
砂の上で暮らす小さなタマサンゴの生存戦略.千徳明日香.

本論文は私がUQのボスのグレッグと
初めて一緒に書いた論文になります

単身での海外生活は抵抗がありましたが
ボスと幾度ものデスカッションを繰り返し,
ネイティブかつ同じ分野の偉大な先生の元に
修行にきて本当に良かったと実感しています

しかも数分前に届いた原稿を早速印刷して
嬉しそうに自分の部屋の扉に貼ってくれました
いい人~!幸せです!

現在ボスとの次の論文も用意しており
いい結果を出せるようにさらに頑張ります!
プルーフ時に希望した小修正が反映されておらず
まだ原稿に納得できていないので
修正版ができたらお世話になった方たちに
お送りしたいと思います

ご協力頂いた方々に心よりお礼申し上げます 

2017年4月14日金曜日

祝!論文受理!

我々の論文が
Lethaiaにアクセプトされました!

Modes of regeneration and adaptation to soft-bottom substrates of the free-living solitary scleractinian Deltocyathoides orientalis

Asuka SENTOKU, Yuki TOKUDA, Yoichi EZAKI, and Gregory E. WEBB

マイナー評価を受けて
投稿から受理まで1か月でした!
いつも迅速に対応してくれるの編集者さんたち、
査読者、共著者の方々に感謝です!

近いうちにオンラインで発表されるので
その際に詳しい内容の説明をご紹介したいと思います

共著者のオーストラリアでのボス(グレッグ)も
大変喜んでくれました♪

投稿前のやり取りで彼の鋭い洞察に何回も驚き
丁寧に論文を見てアドバイスしてくださったことが
早期受理に繋がったと思います

いいボス(共同研究者)に巡り合えることは
研究者にとって重要なことなのだと
改めて実感しました

共著者の皆さま
ありがとうございました

いくつかのプロジェクトにかかわっているので
次なる論文を出せるようにがんばります!

オーストラリアは現在秋でバカンスシーズンです
実際に今日からイースターホリデー。
年に数回しかない
オーストラリアの祝日を大盤振る舞い。
静かな大学で音楽でもかけながら
お仕事の予定です

論文受理お祝いに買ったお花を
ボスが見て日本のお花だね!と言っており
そうなのか、と思って調べたら
日本の国花でした

日本の国花は桜と菊だそうです
(ボスは何でも知っていることに驚愕)
自分の国のことも勉強しなくてはなりません(汗

日本において菊は仏花として扱われることが多いですが
オーストラリアでは花束やアレンジメントで人気です
実際にお花の日持ちや発色がいいので
お花が好きな人には嬉しい限りです

さぁ今日もがんばりましょう!

2017年3月13日月曜日

TGIF

 先週は新たな論文を投稿し
金曜日はピザパーティーでした
TGIFとは英語のスラングで
Thank God, It's Friday
かみさまー、金曜日をありがとう!
って意味です

ことばで言うことはほとんど無く
チャットとかメールで使われてる印象です

さぁ今週も頑張りましょう!



2017年1月28日土曜日

論文投稿スケジュール

このブログのテーマは
研究活動中の日常なので、他愛も無い
『のほほん』とした日常の話題が多いのですが

私も一応、世界で活躍する?(ことを目指す)
研究者なのでたまにはまじめな話題を。

恥を忍んで自分の投稿論文を例に
論文受理までのタイムスケジュールをご紹介。
図中の数字は投稿から受理までにかかった月を示します
黄色が投稿して返事が来るまでの時間
濃緑が査読結果が来たとき
黄緑は修正期間
赤色が論文受理
青色が紙媒体の出版時期

学位のかかった博士課程の学生や
学振DC,PDを目指す人にとっては
自分の投稿した論文が
あとどのくらいでアクセプト(受理)されるだろう…
と不安になることもあるのではないでしょうか

今の私自身は
いつまでに論文を出さなくては!
という時間的制約は無いのですが、
一年に一本以上は自分が第一著者で
出すことを目標に計画を立てています

自分では計画的に投稿していても
エディターの采配やレビューの結果次第で
思っていたのとはかなり違う予定に
なってしまうこともしばしば

まず論文の査読評価は
1、Accept(受理)
2、Minor revisions(小修正)
3、moderate revisions(中修正)
4、Major revisions(大修正)
5、Reject, with option to resubmit(条件付再投稿がある拒否)
6、Reject(掲載拒否)

の順番の評価となり、
6番に関しては完全に拒否されてしまったので
違う雑誌に投稿しなおさなくてはなりません

大体投稿して2,3ヶ月で
査読の結果が返ってくるので
Rejectになってしまうと結構な打撃です
しかもそこから新たに投稿する雑誌に合わせて
体裁も整えなおしたりの一仕事もあります

なので、高望みせず、内容に即した
適した雑誌に投稿すること重要です

私はいずれの評価も受けたことがありますが
どんな評価でも、自分がどのくらいの速さで
修正稿を出すかで受理までの時間は決まると思います

なので、
4、Major revisions(大修正)とかでも
落ち込まなくて大丈夫です
(すごい大変な追試が必要なとき意外)
私は修正稿を投稿する際のカバーレターに
写真や図を入れて差読者や編集者に
理解してもらえるように
かなり丁寧に返信を書いています

そのせいか、
基本的には再投稿して1週間くらいで
『受理』の連絡がきます

一覧にしてわかったのは、投稿してから
3ヶ月で受理になることが意外に多いということです
でもこれは最短が3ヶ月であるだけ
ということをお忘れなく

私は2010年に初めて出した論文がずっと通らなくて
うーんうーん唸っていましが
雑誌を変えて投稿しなおしたら、すんなり受理されました
これに関しては、受理されたのは2011年8月ですが
実際の雑誌に掲載されたのは2012年1月
(最近はほとんどの雑誌でオンライン発表があるので
紙媒体の雑誌の発行年数はあまり重要ではないですが参考までに)

ごくまれに
投稿してから編集者から全然連絡が無い・・・
ってこともあります
こんなときは私は3ヶ月を目安に編集者に
『あの、今、私の論文どうなってます?』
って聞いてみています

そうすると編集者さんのなかで
止まっていた時間が動き出し
すぐに結果が返ってきたり、
今査読してもらってるから
あと2週間だけまって!という返事がきます

焦っている人は聞いてみるのも手でしょう

2017年もすでに1ヶ月経過です
私も新たな論文の最終チェック段階です
もうすぐ投稿!

計画的にがんばりましょう!


2016年12月14日水曜日

ICZ&ZSJ_12_帰路

ほんの1週間沖縄滞在でしたが,
とても勉強になりました

OISTメンバーの方が忙しそうで
あまりお話できなかったのが残念.

ただ最近出たばかりで気になっていた
サンゴの発生に関する論文の内容を
著者の方がポスター発表しており
直接説明を聞くことができて
大変理解が深まりました
Yasuoka et al., 2016

ありがとうございました


帰りも那覇空港から国際線で帰国

国際ターミナルで最後の日本食
というか沖縄料理
量が多くて食べ切れませんでしたw

台湾での乗換えで
劇かわの飲茶ソファーを発見
夜中の乗換えだったので
ちょっとテンションがあがっていたのか後日スマホを見ると
この飲茶ソファーの写真が大量にありました。笑
ブリスベン国際空港に到着
また暑い日々が再び始まります

2016年12月3日土曜日

祝!論文アクセプト!

先日われわれの論文がアクセプトされました!
同時期に頑張った瀬戸臨海のメンバーと
ドレッジに協力してくれた方々との
共著論文です!

Marine benthic community in Shirahama, southwestern Kii Peninsula, central Japan 

MASANORI OKANISHIa, *, ASUKA SENTOKUb, SHINTA FUJIMOTOc, NAOTO JIMId, RYO NAKAYAMAe, f, YUSUKE YAMANAg, HIROKI YAMAUCHIf, HAYATE TANAKAh, i, TETSUYA KATOj, SHO KASHIOk, DAISUKE UYENOl KOHKI YAMAMOTOf, KATSUMI MIYAZAKIm AND AKIRA ASAKURAf, j 


朝倉所長、宮崎先生、技術職員の皆さんの
協力があったのでドレッジ調査が定期的に開催できました。

現在はこの論文にかかわった多くの若手が
それぞれの場所に旅たっています

しかし、白浜で得た標本をもとに
現在も多くの人が研究を進めていることと思います
私も引き続き論文が出せるように努力します!

改めまして
皆様のご援助ご支援に心より感謝いたします。


2016年10月7日金曜日

論文発表!

日本古生物学会の和文誌『化石』100号記念
で論文が発表されました!!

キサンゴ科六射サンゴの群体形成における規則性と可塑性
千徳明日香*・江﨑洋一**
*クイーンズランド大学・**大阪市立大学大学院理学研究科



初めての和文誌です。
江崎先生がカラー図版の代金を
出してくれたので冊子版でも
きれいな仕上がりになってると思います♪
ありがとうございます!

本稿の掲載にあたりお世話になった
西先生、井龍先生、生形先生、佐藤先生に感謝いたします。

ネットでみれるようになるには
もう少し時間がかかるようです。

いざ次なる論文!


2016年8月17日水曜日

坂の街ブリスベン

先日,白浜でのドレッジ調査の結果を
まとめた論文を投稿しました(*^^*)

また,古生物学会の化石100号特別号に
投稿していた論文が受理されました!
近々発表されることかと思います♪

さて,お気付きの方も居るかもしれませんが

ブログのタイトルが
マイナーチェンジしました(*´ω`*)

Coral Time in Australia

(in Australiaがついただけです)

ってことでサボっていたブログも復活予定です

数名の方からブログの更新がないと
ご連絡を頂き,ご心配をおかけしました

生きてます!

今後は海外での研究と生活を中心に
楽しくお伝えできればと思います
私の暮らすブリスベン(Brisbane)の街は
信じられないくらい坂道が多くて急傾斜です

もしこの坂道の上で
紙袋からフルーツがこぼれたとしたら,
それらは転がるってレベルじゃなくて
加速を続けて最終的には
フルーツ弾丸と化しているでしょう
拾ってあげるとかいう話じゃありません
もはや脅威です・・・

必死で登っているときに
私はそれをかわす自信すらありません・・・(笑

そんなこんなで
アキレス腱につねに負荷を受けています


日本の公道では
こんな坂道を見たことがありません
異文化だなぁと,しみじみ



2016年6月1日水曜日

タマサンゴがメディアに取り上げられました

京大に在籍中に受理されたScientific Reportsの
下記論文が各種メディアで取り上げられました.

Burrowing hard corals occurring on the sea floor since 80 million years ago.
Asuka Sentoku, Yuki Tokuda, Yoichi Ezaki

フジテレビの有名なアナウンサーが
タマサンゴのことを話してくれていました

こちらでしばらく見れるかと思います↓こちらをクッリク


日本海新聞においては,紙媒体の新聞一面に取り上げていただきました


現在,私が海外に居るためにプレスリリースは
共同研究者の徳田さんが行いました.
京大の名前が入っていない記事もあり少し残念ですが,
記者さんの判断なので他意はありません.

Webで『潜るサンゴ』で検索するとたくさん出てきます.
内容が異なる記事をいくつか下にあげておきます.

読売新聞

毎日新聞

産経新聞

日本海新聞(詳細を見るには登録が必要ですが動画などもあり,一番丁寧な記事です)


海の底でひっそり暮らしているタマサンゴちゃんが
世界や日本の人に知られていくのは嬉しい限りです





2016年5月26日木曜日

祝!論文発表!

世界初,砂に潜る小さなイシサンゴの発見
-海洋生物学における新たな知見-

Scientific Reportsで我々の論文が発表されました!

Asuka Sentoku, Yuki Tokuda, Yoichi Ezaki
図1

公立鳥取環境大学環境学部の徳田悠希講師は,
千徳明日香博士(京都大学瀬戸臨海実験所),
江﨑洋一教授(大阪市立大学大学院)との共同研究で,
日本近海の海底の砂中に自ら潜り生活する,
移動するイシサンゴ(タマサンゴ)を発見しました(図1).
従来,イシサンゴ類でこのような生活様式は知られておらず,
世界で初めての発見です.
さらに,このような砂中に潜って生活するサンゴは,
約8000万年前の後期白亜紀に
すでに地球上に登場していたことも明らかとなりました.

さらに.....!
Scientific ReportsのFace book公式ページで紹介されました!

シンメトリーできれいな骨格です.
とても小さく5mm~10㎜程度の大きさです
これらのサンゴは,調査船で
ドレッジ調査,ソリネット調査を行うことで得られます

サンプルを得るために
ヤンチナ,豊潮丸,新青丸,弥生など数多くの船に乗りました.
船の中で殆ど寝ずにソーティングしたこともありました.
その際は多くの乗船メンバーに助けられました.
時には深海2000mもの深さをドレッジします
高圧で縮むか試しましたが,このタイプのカップは
小さくなりませんでした(笑

時には桜島が間近で噴火した調査航海もありました(汗
豊潮丸で一緒に頑張った学生さんたちや先生,船員さんにも
大変お世話になりました.

得られたサンプルは
長期飼育のために飼育員さんに水槽を作ってもらいました
低温のかけ流し水槽です.実に贅沢です.

そんなこんなで多くの方に助けられ,

本論文は
私と徳田さん,恩師の江﨑先生の初めての共著論文です
いつも一緒に頑張ってきたメンバーとの共著論文は
とてもうれしかったです.

サンプリングに関しては多くの東大,京大,広島大学の先生方,
臨海実験所の方や乗船メンバーにお世話になりました.

さらに,京大瀬戸臨海の宮崎先生に切片作成法を伝授していただき,
白浜水族館の飼育員さんたちの協力によって
生体の長期飼育が可能となりました.

それらを用いたおかげで,
論文の信憑性や軸が確立されたと実感しております.

本論文は自身の研究テーマである形態学や古生物学,行動生態学を
つなぐ代表的な論文になると確信しております.

関係した多くの方にお礼申し上げます.


Acknowledgements
We are grateful to two anonymous reviewers for their useful comments on the manuscript. We are gratefulto K. Miyazaki for his help/assistance in histological works. We are most grateful to the captains and crew members of the R/V Janthina of the Kyoto University, R/V Shinsei-maru of the JAMSTEC, T/S Rinkai-maru of the University of Tokyo and the T/S Toyoshio-maru of the Hiroshima University for their generous help in collecting specimens. We thank K. Endo, T. Sasaki, M. Hirose, H. Kohtsuka, M. Okanishi, K. Shimizu and S. Ohtsuka for providing us with specimens. We specially thank H. Haraguchi, N. Mihara, T. Wada, T. Kato, K. Harada, H. Yamauchi, R. Nakayama, T. Nakamachi and Y. Adachi for their advice and help in maintenance of the corals. We acknowledge Tottori Prefectural Farming Fisheries Center for providing us with salty groundwater.
This study was supported by grants from the Scientific Research Fund of the Japan Society for the Promotion of Science (21340154, 22654062, 15H03744) and by Grant-in-Aid for JSPS Fellows (25–866).


2016年2月16日火曜日

祝!論文賞!

我々の論文が決定しました!

Morphological variability in azooxanthellate scleractinian dendrophylliids governed by regular modes of asexual reproduction: A computer simulation approach. vol.19, no. 3, p. 195–203.
Rie Ohno, Asuka Sentoku, Shinji Masumoto and Yoichi Ezaki

後輩の大野さんの国際論文です
素晴らしい!
大野さんとはちょくちょくあっているのですが
2ショット写真はほとんどなくこの写真は2013年の私の学位授与時のものです(笑


表彰式は次回2016年6月の日本古生物学会総会です.


この論文の大まかな内容はSentoku & Ezaki (2012a-b) のキサンゴの成長規則性をもとにしたコンピューターシュミレーション解析です.

以下http://www.palaeo-soc-japan.jp/PR-abstract.htmlより引用

規則的な無性生殖の支配下で生じる非造礁性キサンゴ科サンゴの形態の多様性:コンピューターシミュレーションによるアプローチ

大野理恵・千徳明日香・升本眞二・江﨑洋一


サンゴは世界中の幅広い水域で,さまざまな成長形態や生活様式を示しながら繁栄している.また,サンゴは,カンブリア紀以降,顕生累代を通じて化石記録が残されている.そのため,サンゴの成長形態,生息環境,そして生活様式の関係を解明できれば,サンゴ化石を用い,幅広い範囲の年代の古環境や,古生態の復元が可能になる.群体サンゴの形成過程については,「周囲の環境(外的要因)に影響されサンゴ自体がどのように形を変化させるのか」という観点からの研究が主流である.その一方で,サンゴ自体に固有な成長様式(内的要因)に基づいた研究はほとんど行われていない.外的要因に対する応答のみでサンゴの群体形態を説明することはできない.同じ環境で生息するサンゴでも,種が違えば異なる成長形態をとる.環境に即して形態を変える能力も,種による違いがある.近年,多様な群体形態が形成されるキサンゴ科の群体サンゴには,「無性増殖(出芽)の規則性」が存在することが解明された.サンゴの群体形態をより深く理解するためには,群体形態と周囲の環境との関係のみならず,特有の出芽様式と群体形成様式,そして,群体形態が示す生態学的・物理学的な特性を詳細に調べることが必要である.この目的のために,キサンゴ科の出芽規則に基づいて,キサンゴ科群体サンゴの成長を再現し,群体モデルを出力するソフトウェア『Coral Simulator』を開発した.Coral Simulatorによるシミュレーションは,サンゴのモデルに「成長」と「出芽」を繰り返させ,群体の形成過程を再現する.シミュレーションでは環境要因は一切考慮せず,サンゴ自体が有する成長様式のみを考慮する.「出芽傾斜」,「出芽方向」「出芽間隔」,の主に3つのパラメータを変化させることで,多様な成長形態を得ることができた.Coral Simulatorでは,群体の体積や個体数などが時間の進行とともにどのように変化するのかを算出することが可能である.自然界には実在しない,あるいは稀な成長形態の再現も可能である.このような形態にはどのような特徴があるかを調べることで,サンゴの形態を制約する要因を推定することも可能である.パラメータのうち,「出芽傾斜」は群体の形状に影響し,出芽傾斜が小さいと群体はドーム状になり,出芽傾斜が大きいと樹状になる.また,出芽傾斜が小さいと親個体の出芽が娘個体によって妨げられ,群体の個体数は少なく,体積は小さくなる.「出芽間隔」が小さくなると,体積は大きく,個体数は増加する.ただし,個体数が増加することで,他個体との衝突が増し,成長を止める個体が増加する.「出芽方向」は取りうる範囲が狭く,わずかな変化では群体形態はほとんど変化しないため,キサンゴ科の群体形態の多様性に対する寄与は小さいことがわかった.実際に存在するキサンゴ科の非造礁性サンゴの群体形態も再現できた.具体的には,浅海域に生息し,個体が密集し塊状形態をとるTubastraea coccineaと,生息深度がやや深く,個体がまばらに配置し,樹状形態をとるDendrophyllia arbusculaである.両者は異なる成長形態と生活様式を示すが,キサンゴ科に特有な「出芽の規則性」のもと,出芽傾斜と出芽間隔を変えることで,それぞれの群体形態を再現することができた.このことは,特定の出芽の規則性による制約があっても,それぞれの環境条件に即応した群体形態が構築可能であることを示している.

実にめでたいです!
大野さん,この調子で一緒に頑張りましょう♪


2016年2月15日月曜日

久々の更新

2016年はあまり更新できていません(´-ω-`)

学振PDも終わるし
もうブログをやめようかなぁとも
思ったんですが・・・
見てくれている方も居るようなので
ちょくちょく更新します!
ありがとうございます

(あまり更新がないと死んでいるのではと心配してくださりw
嬉しい限りです(笑))
とりあえずは時間を見つけて
先日終わった古生物学会のシンポジウムのことや
知り合いの研究者が白浜に来てくれたことなど
楽しかったことを忘れないように
随時更新していきます!

とりあえず研究面では
日本古生物学会の100号特別号用の
論文を書き上げなければ・・・
締切は3月末なので頑張ります!


2016年1月27日水曜日

祝!論文受理

後輩との共同研究の論文が
情報地質学会の学会誌
『情報地質』に受理されました♪

受理月日: 平成 28(2016) 年 1月 22日
表    題: 非造礁性群体六射サンゴの形態形成のモデリングと成長シミュレーション
著者名:著  者  名:    大野理恵・千徳明日香・江﨑洋一・升本眞二
掲載の予定: 27 巻 1 号(平成 28 年 3 月頃)

実は初の日本語論文です!

現在,
A. Sentoku, Y. Tokuda, Y. Ezaki
の論文もリバイス中なので
この波に乗りたいところです(^^♪

さらに!

今週末は・・・

日本古生物学会の
シンポジウム「機能形態学から進化形態学へ」で
招待講演です!

1月29日(金) 会場:京都大学時計台記念館百周年記念ホール
14:00-17:00 シンポジウム「機能形態学から進化形態学へ」

キサンゴ科六射サンゴの成長形態に認められる規則性と多様性
千徳明日香

シンポジウムは例会参加者に限らずどなたでも参加できます!
お時間のある方は是非!


頑張って準備していますがいまから緊張気味です
頑張らなくては・・・(汗

オーストラリアのとある島

2015年12月24日木曜日

古生物学会和文誌「化石」

日本古生物学会の学会誌(査読有)の
記念すべき100号目の
特別号に投稿を予定しています.

リンクは下記の画像をクリック
(発行から1年が経過した号の閲覧が可能です)

少し前に古生物学会の
先生方からのご依頼がありまして,
もちろん快諾しました.

記念すべき特別号に載せていただけるなんて
なんたる幸せ!

こんな機会を与えてくださって
ありがとうございます

私自身も初めての和文の論文なので
楽しみです.
ちなみに発行は来年になります


そんなわけで,提出期限が割と近いです!
頑張ります(^^♪






2015年9月4日金曜日

祝!中町君論文アクセプト!

国際誌の
The Biological Bulletinに

M2の中町健くんの
人生第一弾の論文がアクセプトされました♪

Sound production in the aquatic isopod, 
Cymodoce japonica (Crusacea: Peracarida)
Takeru Nakamachi, Hideki Ishida, Noritake Hirohashi

みんなでお祝いしようということで
久々に外に飲みにやってきました
 
↓中町君の嬉しそうな表情が素敵です(^^♪
 実習以外で
PDや学生が集まりゆっくり食事をするのも久々

(参加してくださった宮﨑先生には
かなりご馳走になってしまい感謝感謝です)
お話にも花が咲きます(^^♪

みんな楽しそう(*^^)
即興でお祝いのメッセージカードを
作ってもらってました
中町君はM2のこの時期にして
国際誌のみならず,国際学会での口頭発表も
経験済みです!

しかもコツコツと仕事ができる!

将来有望な若手です(^^♪

今後もこの調子で頑張ってください☆




2015年7月5日日曜日

もつ鍋

次の論文投稿を目指して
英気を養ってきました!

じゃーん!もつ鍋!
これで2000円!
お肉屋さん直営のお店だから
安くておいしいです( *´艸`)
堺にある『たきもと』さんです!

ご近所の方はぜひとも行ってみてください♪


2015年7月3日金曜日

祝!論文発表!

JOURNAL OF MORPHOLOGYにて

我々の論文が発表されました♪
Sentoku et al., 2015b です!
簡単に言いますとマイクロX線で撮影した
2次元画像を3次元化しまして
中身が見えない
骨格標本の中身だけを
抽出するプログラムを作って
内部構造の観察をしてみました!
という内容です.
図が多くてきれいな論文になっております(*^^)v
http://onlinelibrary.wiley.com/…/10.1002/jmor.20402/abstract
こちらは生物の形態学の話になっており,
手法に関ての論文は今後発表予定です!