2014年1月11日土曜日

美ら海水族館4(無料ゾーン編)

美ら海水族館には
無料で見れるゾーンがかなり充実しています!

そもそも美ら海水族館は
沖縄観光の一環で
来ている人が多いので
たっぷり時間をかけてみていく人は
少ないのかもしれませんが,
ここは時間をかけてじっくり見てほしいです!
私が近所に住んでたら
頻繁に通うこと間違いなしです!w

展示内容も新しく,
科学の最先端を紹介してます!
サンゴ骨格に残された記録
年縞解析の化学的アプローチや
イルカの人口ひれについて
レプリカや実物をおいて説明してくれています
この展示はまたまた斬新で
真っ暗な箱の中に手を入れて
手探りで中に何が入っているか
当てるというものです!
少し経つと箱の中のライトがついて
中身が確認できます( ゚Д゚)!スゴイ!
美しい液浸標本も!
刺胞動物のタツマキヤギ
名前の通り,竜巻状のらせんの構造で
本当に美しいです!
は!これはサンゴ礁学会でお世話になった
OISTの新里宙也さんの研究!
Nature に論文が掲載されたんです!


Chuya Shinzato, Eiichi Shoguchi, Takeshi Kawashima, Mayuko Hamada, Kanako Hisata, Makiko Tanaka, Manabu Fujie, Mayuki Fujiwara, Ryo Koyanagi, Tetsuro Ikuta, Asao Fujiyama, David J. Miller & Nori Satoh

Nature 476, 320–323 (18 August 2011) doi:10.1038/nature10249

その論文で全ゲノム解析に使われた
サンゴの生体が展示されています!
生体も元気な様子!(*´ω`*)

生き物の命の設計図である「ゲノム」は
遺伝子研究の究極の基盤となるため
サンゴのゲノム解読はサンゴ生物学者の悲願でした.
ゲノム情報を解析した結果,
(1)化石から予想されたよりもサンゴの起源は古いこと,
(2)白化に弱いミドリイシ属は,
非必須アミノ酸であるシステインを
合成するのに必要な酵素を持たず,
褐虫藻に依存している可能性があること
(3)サンゴ自身がUV吸収物質を合成できること
(4)複雑な自然免疫系の遺伝子を持つこと
(5)サンゴ特有の石灰化遺伝子候補が多数あること
などが明らかになりました!

命の設計図である全ゲノムを解読したことにより
サンゴと褐虫藻の共生メカニズム
近い将来に起こりえる海水温上昇や
海洋酸性化にサンゴがどのように応答するのかなど
詳細が明らかになることが期待されます

年が近いひとがこんな大きな成果を出していると
すごくドキドキしますね(´ω`*)
頑張らなくては!