2014年3月23日日曜日

モラル

そろそろ年度が変わります。

最近はつまらないことに悩まされてストレスフルです。食欲睡眠欲がなくて自分らしくありません。このブログは基本的に楽しくてポジティブな話題を載せるように心がけていますが今日はお休み。またこのブログは時間があるときにたくさん記事を書き溜めてタイマー機能でUPしているのでタイムラグが少々あります.昨日までハイテンションだったのにどうしたー?と思わないでください(苦笑)

STAP細胞関係でリケジョが話題になっていますが、同じ女性研究者としてはなんだか複雑な思いです。

モラル(倫理や道徳)について考えましたが、これらは一人一人の本性が基本的に善であるとする性善説から成り立っています。

通常の場合、第三者が社会の中で倫理的にオカシナことに気がついてもすぐには律することは難しいのだと思います。価値観の違いで片付けたり、見て見ぬふりをすることが身を削るわけでもなく楽な方法です。正しい結論を出すためには、多大な時間をかけた膨大なデータ集めや再現実験が不可欠となります。

しかし、科学はそれが可能です。

私はまだまだひよっこですが自分の持っているデータを精査し、答えや考え方に間違いはないと思っている以上、流されたり、見て見ぬふりはせず、自分の答えを誇りに思える科学者になりたいです。

学振PDは非常に恵まれた待遇です。私の周りの多くの友人もこのポストをパーマネントの登竜門と思い目指しています。さらに2014年度は学振PDでも科研費を出せるようになり、若手の資金競争がより厳しくなっていると考えられます。パーマネントの教員よりも潤沢な研究資金を手にする学振PDが多くなるのではないでしょうか。
学振PDは自由度が高く、学振の制度の概要にも『多様な研究環境の選択による研究者自身の研究能力の向上、また、異なる経験を持つ若手研究者の受入による受入研究機関の研究の活性化を重視する』とかかれており、期間中に他の研究施設に移籍可能です。新しい環境は得るものが多く3年間のうちに別の機関に移籍するのもいいのかもしれません。

STAP細胞に話しに戻りますが、今回の件は理研の体質にも問題があったとされており、どのような環境で研究をできるのかは研究者にとって非常に重要です。個人のモラル・資金・環境・好奇心が揃うことが科学の発展への一番の近道だと思います。

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少し宣伝が遅くなってしまいましたが、私の知人の琉球大学で学振PDをされている本郷宙軌さんに、一般公開の瀬戸海洋生物学セミナーにて発表していただきます。ぜひご参加ください!

日時:2014年3月25日(火)20:00~21:00
タイトル:「サンゴ礁生態系の過去・現在・未来:過去1万年間の地質記録に残された造礁サンゴに注目して」
演者:本郷 宙軌 特別研究員(琉球大学 理学部 物質地球科学科)
要旨はこちら

ゼミで異分野の話しをきけるのは非常に楽しみです!
アカデミックな刺激は気持ちを切り替える最大のスパイスです